今回はシンガポールSFC修行記第4弾、成田⇒シンガポール便のプレミアムエコノミーの様子について紹介します。
目次
シンガポール修行のフライト計画
今回のフライト計画はこちらです。
※表が途中で切れている場合は、横にスクロールしてご覧ください。
発 | 空港 | 着 | 空港 | 便名 | クラス | 運賃 | PP | P単価 | ||
往 | 8:00 | 関西 | → | 10:35 | 那覇 | NH1731 | プレミアム | 28,300 | 2,247 | 12.59 |
11:55 | 那覇 | → | 14:20 | 成田 | NH2158 | 普通席 | 119,880 | 1,968 | 8.17 | |
16:50 | 成田 | → | 23:25 | シンガポール | NH803 | プレエコ | 5,368 | |||
復 | 10:55 | シンガポール | → | 18:30 | 羽田 | NH842 | プレエコ | 5,368 | ||
20:05 | 羽田 | → | 22:45 | 那覇 | NH479 | 普通席 | 1,968 | |||
13:10 | 那覇 | → | 16:15 | 新千歳 | NH1694 | プレミアム | 38,850 | 3,892 | 9.98 | |
20:30 | 新千歳 | → | 22:10 | 羽田 | NH082 | プレミアム | 26,040 | 1,675 | 15.55 | |
12:05 | 羽田 | → | 13:25 | 高松 | NH535 | プレミアム | 20,490 | 1,285 | 15.95 | |
TOTAL | 233,560 | 23,771 | 9.83 |
プレミアムエコノミーの一般的な知識
以前のシドニー修行の投稿でも触れましたが、プレミアムエコノミーの一般的な知識についておさらいします。
プレミアムエコノミーは、国際線の搭乗クラスの一つで、エコノミークラスとビジネスクラスの間に位置します。
実際に乗ってみると、
エコノミークラス<<<プレミアムエコノミー<<<<<<<<ビジネスクラス
ぐらいのレベル差だったように思います。
エコノミークラスよりは格段に快適ですが、エコノミーはエコノミーという感じでした。
プレミアムエコノミーのサービスを少し見ておきましょう。
①優先チェックインカウンターの利用
②ANAラウンジの利用
③機内の座席がゆったりしている(シートピッチ97cm(エコノミー+11cm)、座席幅49cm)
④エコノミーよりも飲み物のラインナップが充実している
⑤エコノミーよりも軽食のラインナップが充実、ビジネスクラスのデザートももらえる
⑥エコノミーよりもアメニティが充実している
⑦手荷物が優先的に返却される
というあたりがエコノミークラスとの大きな差だと思います。
ANAプレミアムエコノミーの座席・食事・サービス詳細はこちら
ANAプレミアムエコノミーのサービスについては、こちらのページで詳しく解説しています。
座席の設備・使い方やおすすめの座席、アメニティ、食事、デザートなどのサービス詳細はこちらからご確認ください。
プレミアムエコノミー体験記
今回搭乗したのはB787-8ドリームライナーでした。
座席位置について
座席全景を写した写真がないので、ANAのホームページからお借りします。
プレミアムエコノミーの座席はこんな感じです。
今回指定した座席、最後列の窓側⇒ちょっと失敗…
今回私が指定したのは、下の図の赤丸をつけた座席です。後ろを気にせず座席を倒せること、普段飛行機でほとんどトイレに行かないことから、私はこの座席を指定しましたが、今回に関してはこの座席選択はやや失敗でした。
シドニーで最後列窓側の座席を体験したので、今回は足元の広い最前列を体験してみてもよかったように思います。そして、景色も大して楽しめる時間帯ではなかったので、窓側を確保するよりは、通路に出やすい通路側席を選んだ方が賢明だったように思います。
座席はどこを狙うのがベスト?
プレミアムエコノミー、どの座席を狙うのかが結構悩みどころです。私の座席選択(最後列窓側)が失敗に感じられた理由を詳しく説明しながら、どの座席がベストなのか考えてみたいと思います。
まず、最後列でなくても座席は遠慮なく倒せる雰囲気だったので、後ろに気をつかう必要はそれほどありませんでした。この便のプレミアムエコノミーは満席でしたが、ほぼ全員が最大限倒していましたし、倒された側も強い圧迫感を感じるわけではありませんでした。
その面では、別に最後列にこだわる必要はなかったようです。
そして窓側の座席。今回は夕方発・深夜着の便だったので、外の景色は少ししか楽しめませんでした(機内が消灯された後は星空が見えました)。食事後に歯を磨きたい時などにはどうしても化粧室に行くため、立ち上がる必要があります。プレミアムエコノミーのシートピッチはエコノミークラスよりは広いですが、やはり通路に出るためには通路側席の人に立ち上がってもらう必要があります。
シートピッチはこれぐらいです。広そうに見えますが、前の人が座席を倒すともう少し狭くなります。
今回、私は通路側席の人が立ち上がるのと同じタイミングで歯磨きに行きました。そのため、”わざわざ”隣の人に立ち上がってもらうことはありませんでしたが、隣の人が立ち上がらない可能性も無きにしも非ずです。隣の人に気をつかうタイプの性格であれば、通路側の方が無難でしょう。
その点、最前列であればシートも倒せる上、足元が広いです。窓側に座っていても通路に出るときに気をつかわずに済みます。その意味で最前列の窓側が一番良さそうに見えますが、最前列にはフットレストがありません。つまり、足の置き場がありません。
また、最前列はシートモニターが肘掛けに収納するタイプなので、離着陸時に映像のエンターテイメントを楽しむことができません。
そういう意味で、最前列が一番良い選択だと言い切ることもできないと思います。
何を捨てて、何を取るか。最終的には個人の好みで決めるべきだと思います。
座席の設備
設備はこれまでと変わらず。
座席の設備は、これまでに乗ってきたプレミアムエコノミーとほぼ同じだったので、機種によるばらつきはないようです。
座席幅・シートピッチともエコノミークラスよりは広く確保されています。
座席は、
・リクライニング⇒肘掛けのボタンで調整
・レッグレスト⇒肘掛けのボタンで調整
・フットレスト⇒前の座席にくっついています
・ヘッドレスト⇒上下可動式
です。肘掛けのボタンが固いので、リクライニングとレッグレストの調整には少し苦労しました。
アメニティ類
座席に着席すると、シートポケットの中には機内雑誌類・安全のしおり・サービスメニューのほか、アメニティとしてスリッパ(短い靴べら入り)、エンターテイメントとしてヘッドホンが入っていました。
ヘッドホンは通常の国内線(普通席)で使われているものと同じタイプです。欧米・シドニー路線はプレミアムエコノミー・ビジネスクラスでもノイズキャンセリングヘッドホンが用意されますが、今回はシンガポール線なので、残念ながら通常タイプです。
この他にも、出発直前にCAさんが歯ブラシ・機内用保湿マスク・アイマスク・耳栓の入ったトレーを持ってプレミアムエコノミー各座席を回るので、乗客は好きなものを選んで取ることができます。
(こちらは以前のシドニー便で撮影したものです。ラインナップは同じでした。)
シドニー便との唯一の違い「シートモニターが古い??」
ただ唯一、シートモニターがこれまでに利用したものよりも古いタイプのものでした。
今から新旧比較できるように両方の写真を載せます。モニター枠とUSB挿入口の位置に注目してご覧ください。
【新しいシートモニター】
【今回利用した古いシートモニター】
古い方が画面が小さめで、USB挿入口がモニターの下縁ではなく、モニター横にあるのがお分かりいただけるでしょうか。
モニターの機能はほとんど同じでしたが、古いシートモニターの「マップ」に搭載されている機能がやや少ないようです。
古いシートモニターの方が操作性が良かったという残念なオチが…
ただし、(残念なことだと思いますが)操作性は古いシートモニターに軍配が上がります。新旧ともシートモニターはタッチパネル式ですが、タッチしたときの反応は古いシートモニターの方が良かったです。(逆に、新しいシートモニターは、タッチした場所とは違う場所が反応したり、反応速度が遅かったり、そもそもタッチに反応しなかったりと、少々ストレスを感じることがありました。)
機内食サービス(夕食)
上空に上がって1時間弱で機内食の配布が始まりました。
まずは食事の配布に先立ち、ペットボトルの水とおしぼりが配られ、その後に飲み物とおつまみが配られます。
サービスメニュー
飲み物のメニューはこちらです。(ANAホームページより)
そして、プレミアムエコノミーの限定メニューはこちらです。1回目の食事サービス時にスパークリングワインを注文できるという点で、エコノミーとは差がつけられています。
以前、お酒もろくに飲めないくせに上空でスパークリングワインを頼んで後悔したことがあるので、今回もお酒は控えました。
この飲み物は「香るかぼす」というANAオリジナルドリンクです。サッパリしていて美味しいので、気に入っています。
食事はエコノミーと共通
プレミアムエコノミーの食事はエコノミークラスの食事と共通ですが、ナイフ・フォーク類が金属製という点で差がつけられていると思っていましたが、エコノミークラスも金属製のようです。
その後、30分ぐらい待ってようやく食事が配られました。
メニューはこちら。
前回のシドニー修行も今回のシンガポール修行も同じ2月だったので、メインディッシュは共通でした。和食・洋食からの選択でしたが、洋食を選択。
食事の配布後に改めて飲み物の注文を取りに来てくれたので、お茶を頼みました。
味は美味しかったです。ただ、うどんは(当たり前ですが)のびていました。
上の画像だと少し見づらいですが、パンも配られています。
これも美味しかったです。この時点で大体出発から2時間が経過したぐらいです。
この後程なくして食事のトレーがさげられ、あたたかい飲み物(お茶・コーヒー・紅茶など)のサービスが行われました。その後、カップがさげられて機内照明が暗くなりました。出発後3時間弱ぐらい経過しています。
機内食サービス(軽食・デザート)
1回目の食事サービス終了後から2回目の食事サービス開始前までの間は、プレミアムエコノミーならではのサービスが提供されます。
プレミアムエコノミー専用のサービスメニューをもう一度見てみましょう。
ビジネスクラスのメニューとしてアルコール・デザートが、プレミアムエコノミー特別メニューとして軽食類が注文できるようになっています。
この日は満腹中枢が壊れていたのか、ラウンジで散々食べて、機内食も全部食べて、それでもなおお腹が満たされていなかったので、軽食としてミニうどんを頼むことにしました。
ビジネスクラスのデザートが配られる!?
頼んでから15分後、ミニうどんが届く前にCAさんが各座席を回り始めました。ビジネスクラスのデザートが余っているとのことで、プレミアムエコノミー利用客に配られるようです。
丸文字で書かれた手書きのメニュー(笑)が渡され、4種類から選べるようになっていました。詳しい内容を忘れてしまったのですが、私は「ふわふわチーズケーキ」を注文しました。
ミニうどんが届きました!
ミニうどんを頼んでから20分後、ようやく運ばれてきました。頼んだタイミングが悪かったかな…。
中身は、どん兵衛です(そう言っていました(笑))。安定のどん兵衛の味で、美味しかったです。デザートの準備で大変そうなのに、飲み物の注文もしっかりと取っていただけました。
うどん完食、でもデザートは??
うどんを食べ終わり、器が下げられました。あとは頼んだチーズケーキを待つばかり。
しかし、他の乗客にはデザートが配られたのに、自分のもとにはなかなか出てきません。
20分ほど待ってみましたが出てこなかったので、CAさんに様子を聞いてみると…
「申し訳ございません、すぐにお持ちいたします。」
…忘れられていたようです(笑)
食後すぐにどん兵衛なんか頼んでいるからこうなったんでしょう(笑)
程なくしてデザートが届きました。
お皿はプラスチックではなくて磁器でした。ビジネスクラスの食器は全部こんな感じなんだろうなぁと思いを馳せつついただきました。とても美味しかったです。
デザートが食べ終わり、機内サービスが落ち着いたのが、大体出発4時間後ぐらいです。あと3時間ぐらいで現地到着です。
機内は暗くなっていますが、ここで寝てしまうと夜にホテルで眠れなくなりそうだったので、寝ないようにしていました。
機内食サービス(到着前)
予想だにしていませんでしたが、到着1時間半前にこんなものが配られました。
パンです。美味しくいただきました。この日は本当に食べてばかり。1日で体型が変わったんじゃないかと思ってしまうほどです。
40分ほど遅れて着陸
この日は向かい風が強かったようで、飛行機は40分ほど遅れて着陸しました。
定刻で着陸しても市街地方面への終電は既に終了している時刻だということもあり、遅延したことによるサポートは特にありませんでした。各々タクシーなどでホテルに向かうことをはじめから想定しているということだと思います。
プレミアムエコノミーを利用しての感想
安ければ使うというスタンスがベスト?
今回、成田からシンガポールまでは遅延を含めて8時間かかりました。決して短時間のフライトではありません。
プレミアムエコノミーは、エコノミークラスよりも座席幅、シートピッチが広く確保されている上、レッグレストも装備されているなど、座り心地はエコノミークラスよりは快適です。
しかも今回は、プレミアムエコノミーならではのサービスとして、デザートや軽食もしっかり頂きました。
そういった面では、プレミアムエコノミーの恩恵にあずかっているのは事実です。
しかし、成田~シンガポール間のフライト時間は、本来は6~7時間です。6~7時間のフライトであれば、デザートや軽食のサービスが仮になかったとしても不満は感じないでしょうし、長距離バス移動・新幹線移動などに慣れている人であれば、エコノミークラスの座席でも不満なく過ごせると思います。
その意味では、本来のエコノミークラスの価格に何万円も上積みするほどの価値はないような気もします。
今回、私はSFC修行としてこの路線を選択したため、「価格」ではなく「PP単価」を重視してプレミアムエコノミーにしましたが、修行も何も関係ない旅行であれば、次回からは(よほどプレエコが安くない限り)価格の低いエコノミークラスを選択すると思います。
(SFC取得が確定したので、次からは空席がある限りプレエコに無料アップグレードできると言ってしまえばそれまでですが…。)
今回はここまでにします。
次回はシンガポール内での様子を紹介します。
関連記事
続編はこちらです。
前回までの旅行記はこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
マイル小僧さんはじめまして、FlyingManと申します。自分の修行のように拝読しております。
最近はエコノミーでも金属製のカトラリーが使われています。私が3年以上前にANAのエコノミーでNYにいった際も既に金属製のナイフ/フォークなどでしたので、もっと以前から金属製になっていると思われます。
そしてデザートが4種類から選ぶ事が出来たのはレアなケースだと思います^^
FlyingManさん
こちらこそはじめまして。私の拙いブログをご覧いただき、さらにはコメントまでいただき、ありがとうございます。ブログ開設以来初めてのコメントなので、すっかり舞い上がっております(笑)
貴重な情報をお寄せいただき、本当にありがとうございます。記事本文中の情報を修正しました。ANAの国際線を利用するのが本当に久しぶりだったもので、誤解をしていました・・・。
デザートは、帰国便では2種類用意されていました。デザートが提供されたのは、この往路便が初めてだったので分かりませんでしたが、4種類というのは珍しいんですね(^^)
マイル小僧さん
私は3回のSINタッチの中で、1回目の往路便でしかデザートは出てきませんでした。それも2種類からの選択肢でした。
復路は3回とも深夜便なので、デザートはそもそもないのかもしれません。
4種類なら2つくらいオーダーしても良さそうですけど、中々言いにくい雰囲気でもありますよねー。
シンガポール滞在記も楽しみにしております^^
FlyingManさん
コメントありがとうございます(^^)
以前シドニー修行をしたときにはデザートが出てこなかったので、深夜便だとデザートはないのかもしれないですね(^^;)
デザートを2つ頼む・・・、プレエコが満席だと言いにくいですが、空席が目立つようなら、少し勇気が出るかもしれないですね・・・(笑)
更新、楽しみにお待ちいただきありがとうございます(^^)これからもマイペースに投稿を続けていきますので、よろしくお願いしますm(_ _)m