ANA国際線のB787-8(788)型機に搭載されているビジネスクラスの座席「ANA BUSINESS CRADLE」。
このページではB787-8ビジネスクラスの座席である「BUSINESS CRADLE」の使い方や実際に使っての感想について紹介しています。
目次
B787-8のANAビジネスクラスの座席「ANA BUSINESS CRADLE」
座席の全体像
さて、ここからはB787-8のビジネスクラスに搭載されているシート「ANA BUSINESS CRADLE」について紹介します。
まず、座席の全体像はこちら。
座席は横2-2-2の横6列です。座席配置はとてもゆったりしています。
座席に座ってみます
座ってみたときの景色
座席に座ってみるとこんな感じです。
目の前にシートモニターがあります。モニターは12.1インチのタッチパネル式です。
遠くてタッチパネルにさわりに行くのが面倒なので(笑)、手元のリモコンで操作しました。
これ、飛行中に隣の人から何の番組を見ているのか丸わかりのような気がしますが…
意外に隣の画面は見えません。
少し視線を上にあげてみると…
ゆったりした様子がお分かりいただけるでしょうか。座席間の仕切りのお陰で、隣の人の様子も気になりません。
シートピッチのゆとり
シートピッチは約150センチあります。座ったときの足元がこちらです。
オチはお分かりだと思いますが、足を伸ばしてみたときの様子がこちらです。
もちろん、前の座席には届きません。
こちらは成田空港での地上移動時の様子です。窓2つ分を占領するシートピッチです。足を伸ばしても前に届かないわけですね(笑)
ANA SEAT GUIDEでビジネスクラス座席の使い方をチェックしよう!
各座席前のポケットにANA SEAT GUIDEが入っており、ビジネスクラスの座席の使い方が写真付きで解説されています。
離陸前に確認しておきましょう♪
フットレストの使い方
手動で4段階に調節
フットレストは角度が4段階に調節できるようになっています。
なお、フットレストは座席をリクライニングしないとうまく引き出せないようになっています。
座席を少し倒して、フットレストを最大限引き出した様子がこちらです。
1段階引き上げます。
もう1段階引き上げます。
更にもう1段階引き上げます。
これ、写真を撮るときに結構恥ずかしかったです(笑)1段階引き上げてはパシャリ。また引き上げてはパシャリ…。
座席をリクライニングさせてフットレストに足を置くと、こんな感じです。
これでも十分にゆとりがあるのがお分かりいただけると思います。
電動リクライニングの使い方
2つのボタンでリクライニング角度を調整
このシートの名称である「ANA BUSINESS CRADLE」のCRADLEは、「ゆりかご」という意味です。座席を倒すとゆりかごのようになるということですが、実際はどうなのでしょうか。
座席のリクライニングは手元のボタンで操作します。電動リクライニングシートです。
赤で囲んだ上側のボタンを押すと、座席はどんどん倒れていきます。
基本的には押し続けている間に座席が動きますが、「ポチポチッ」と2連続で押すと、座席は最大限まで自動でリクライニングされます。
逆に、下側のボタンを押し続けている間は座席が起き上がり、「ポチポチッ」と2連続で押すと、座席は自動で最後まで起き上がります。着陸態勢に入って座席の状態を元に戻すときには便利ですね。
座席が元の状態にまで起き上がっているときには、赤い丸の左下にある緑のランプが点灯します。少しでもリクライニングされていると、この緑のランプが消灯します。
座席を最大限に倒すとこんな感じです。
予想よりもしっかり倒れます。
膝から下は曲がった状態になるので、フルフラットに比べるとしんどいのかもしれませんが、予想以上にラクでした。これまでプレミアムエコノミー以下しか経験のない私にとってみれば、これだけリクライニングすれば十分です。
窓側に座っていると、通路には出にくい…
今回、私は窓側の席をチョイスしました。機内が減灯され、私も隣の(知らない)人もフルリクライニングして過ごしました。ふと通路に出ようとしましたが、通路側の人がフルリクライニングしていると、かなり大股になって跨がないと通路には出られません。これは大きなマイナスポイント。
これは、どの座席からも直接通路に出られるようになっているBUSINESS STAGGEREDに比べると大きな弱点だと思います。
肘掛けにさりげない設備
実は、肘掛けにちょっとした細工がなされています。
座席間の仕切り側の肘掛けは、このように上に跳ね上げることができるようになっています。
これは途中までしか跳ね上げていませんが、最後まで跳ね上げると、フルリクライニングしたときにわずかながらスペースが広く使えます。
さりげない心遣いですね。まあ、私は降機間際に気がついたんですけどね(笑)
センターアームレストには仕掛けがたくさん
ボタン・収納など使い勝手が良かったです
手元の操作盤付近の様子を見てみます。
- モニター操作リモコン
- イヤホンジャック
- ユニバーサルタイプの電源コンセント差込口
- USB差込口
- 謎のボタン(黄色い丸)
- ペットボトル収納BOX
- メガネ・携帯電話の収納BOX
モニター操作リモコン
プレミアムエコノミー以下と同じタイプのものでした。ビジネスクラスの場合、モニターまで遠いので、モニターの操作はすべて手元のリモコンで行いました。
イヤホンジャック
先ほどの写真に2つ穴式のイヤホンジャックが見えますが、少し分かりにくいので、ANAのホームページの画像をお借りします。(先ほどの写真の赤い矢印部分を拡大したものだとお考えください。)
2つ穴式になっていますが、機内で用意されているヘッドホンは1つ穴用のものでした。1つ穴のイヤホン・ヘッドホンでも全く問題なく音声を楽しむことができます(「片耳からしか聞こえないんだけど??」なんてことはありません)。
ユニバーサルタイプの電源
こちらは、離陸後しばらくしてからでないと電源が供給されません。搭乗直後にコンセントを挿して「あれ?壊れてる?」と焦らないようにご注意ください。
USBポート
こちらは携帯端末の充電に使えるほか、USBを通して音楽や写真などを座席モニターで楽しむことができるようになっています。
ランバーフィット調節ボタン
こちらの写真で黄色く囲んだ丸の中にボタンがあります。リクライニング用のボタンかと思いましたが、リクライニングは電動のはず…。
これは「ランバーフィット」と呼ばれる設備の調節ボタンでした。
このボタンを押しながら背もたれの中央を強く押さえると、背もたれの空気が抜けて、背もたれがヘコみます。元に戻したいときにはボタンを押して背もたれから離れます。
座りながら調整を試みましたが、今ひとつ変化が分からず、結局は使わずじまいで終わりました…。使い方がヘタクソだったのかな…。
ペットボトル収納BOX、メガネ等の小物収納BOX
写真の赤い丸がペットボトル収納BOX、青い丸が小物収納BOXです。座席の説明では、メガネを収納することを想定しているような説明がありました。
ペットボトルを収納するとこんなイメージです。
分かりにくいですが、ペットボトルがすっぽりと入っています。
また、小物入れはちょうど携帯電話の入るサイズだったので、携帯電話収納BOXとして利用しました。
フレキシブルパーソナルライト
手元の操作盤周りではありませんが、操作盤のある側にフレキシブルパーソナルライトがあります。
ライトの先をくるくる回すと、ライトが点灯します。明るさは数段階調整できるようになっています。
なお、これとは別に頭上にも読書等が備え付けられています。
シートポケットにあるアイテム
特別なものはありません…
モニターの下にはシートポケットがあり、中に様々なアイテムが入っています。
- スリッパ
- ヘッドホン(パナソニック製ですが、ノイズキャンセリングではありません)
- 機内雑誌類
- 安全のしおり
- 座席の使用方法についての説明(ANA SEAR GUIDE)
- エチケット袋
なお、これとは別に、座席に予め
- 枕
- ブランケット
がありました。
ブランケット・枕
ブランケットは、毛布というよりは軽い薄型の掛け布団と言ったほうがイメージは合うと思います。
スリッパ
国内線プレミアムクラスで利用されているものと同じです。ある程度の厚さがあり、機内で歩くのに最適です。
ヘッドホン
ヘッドホンは国内線プレミアムクラスで配布されているものと同じPanasonic製で、1つ穴タイプです。ノイズキャンセリング機能は付いていません。
因みに、ヘッドホンを一時的に引っかけておくためのフックもあります。
機内雑誌・しおり類
- 国内線にも置かれている「翼の王国」
- ANA SKY CHANNEL(シートモニターで楽しむことのできる番組リスト)
- ANA SKY SHOP(機内販売カタログ)
- 安全のしおり
- ANA SEAT GUIDE(座席の取扱説明書)
があります。
座席テーブルを開いてみます
大きなテーブルで機内食も快適
座席テーブルはシート操作盤と反対側の肘掛けに収納されています。
テーブルを広げるとこんな感じです。
画像が使い回しで申し訳ありませんが、このSEAT GUIDEがA4版なので、サイズがわかりやすいと思います。ゆとりある大きさです。
このテーブルに豪華な機内食が並ぶわけです。
ANA B788のビジネスクラス座席の感想
この写真を撮ったときの搭乗で、私は初めてANAビジネスクラスの座席を使いました。
確かにフルフラットになる座席に快適さはおよばないものの、リクライニング角度はしっかりと確保されているので、エコノミークラスやプレミアムエコノミーに比べればはるかに快適です。(長距離路線には不向きな機材ですが、中距離であれば十分だと思います。)
欠点としては、
- フルフラットにならない
- 窓側席利用の場合、通路側席の人がリクライニングしていると通路に出にくい
ということの2点です。
「50代オバサン VS この座席」の奮闘記
このビジネスクラスの座席は、国内線のプレミアムクラスでも使われている機材があります。
私のオカンが石垣から羽田までの移動でこの座席を使い、いろいろと奮闘してきたようです(笑)
座席の使い方に自信がない方、オカンの困りようをぜひ見てください。自信がつくと思います(笑)
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ANAビジネスクラスの食事やサービス
今回の画像は、成田からクアラルンプールまでNH815便を利用した際のものです。この時のビジネスクラスの食事やサービスについてはこちらのページで解説しています。
このフライトは、ANAダイヤ修行・マイル修行として利用しました。今回のフライトの全貌はこちらのページで説明しています。
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