クアラルンプール空港から羽田空港までANAのビジネスクラスを利用しました。
このページでは、クアラルンプール空港に到着してからチェックイン、ラウンジ利用、保安検査を受けてNH886便に搭乗するまでの様子や、ビジネスクラスの座席、提供された食事、アメニティについて詳しく紹介しています。
目次
成田からクアラルンプールまでの搭乗記
往路の座席や往路の夕食・サービスについてはこちらの記事で解説しています。
チェックインの様子
搭乗までの流れ
搭乗までの流れが日本の空港と少し異なります。
- チェックイン
- 出国審査
- 謎の手荷物検査
- サテライトターミナルまでモノレールまたはバスで移動(無料)
- (対象者のみ)ラウンジ利用
- 搭乗口でちゃんとした保安検査
- 搭乗
カウンターオープン前だったのでKIOSKでチェックイン
クアラルンプール国際空港のメインターミナル(KLIA)の出発ロビーはこんな感じです。
ANAの窓口はFカウンターにありました。
チェックインは出発3時間前にスタート、私が到着したのは出発4時間前だったので、カウンターはまだあいていませんでした。
近くの看板にはこのような案内がありました。
- ビジネスクラスはカウンターF16~F17で手続き
- エコノミークラスはKIOSK(自動チェックイン機)で手続き、手荷物預りはF14~15で手続き
との案内でした。
今回はビジネスクラスの利用だったので、この指示に従えばカウンターで手続きする必要があります。
カウンターオープンまで1時間ほどありましたが、大量に汗をかいた状態で夜行バスで夜を明かしていたので、さっさとシャワーを浴びてサッパリしたいと思い、KIOSK(自動チェックイン機)でチェックインすることにしました。
エコノミークラス用との案内がありましたが、ビジネスクラス搭乗者でも搭乗券を発行できました。
出国審査~サテライトターミナルまでの移動
出国審査~謎の荷物検査
このあとは出国審査です。
クアラルンプール国際空港は、出国審査の後、各搭乗ゲートで保安検査となります(シンガポールのチャンギ国際空港と同じシステムです)。
従って、この後は、
【出国審査→ラウンジでまったり→搭乗ゲートで保安検査→搭乗】
という流れで搭乗まで行動します。
まずは出発口まで移動して…
出国審査を終えた後は、謎の荷物検査です。
普通の空港の保安検査と同じように、荷物をX線で検査し、人間は金属探知ゲートを通ります。ゲート通過時に「ピーッ」と鳴ったため立ち止まりましたが、「そのまま行って良い」とのことだったので、荷物を回収して立ち去りました。自分の後にゲートを通過した人も「ピーッ」と鳴っていましたが、やはり同じ対応…。何のためのセキュリティチェックなのかよく分かりません…。
というわけで、出国後エリアにやって来ました。
サテライトターミナルまでの移動
この後は、現在いるメインターミナルから、ANAの発着するサテライトターミナルまで移動します。
通常、メインターミナル~サテライトターミナル間はAerotrainで移動します。
↑これがAerotrainのホームです。
こんな感じで自動運転が行われており、サテライトターミナルまで1分程度で移動できます。
ところが…
Aerotrainがメンテナンス中で使えず、代わりにシャトルバスでサテライトターミナルまで移動することに。
というわけでホーム突き当たりのエスカレーターを下りて、バス乗り場へ向かいます。
バスだとAerotrainよりは少し時間がかかりますが、数分でサテライトターミナルに到着しました。
プラザプレミアムラウンジ利用
ラウンジの詳細はこちら
このあとは、プライオリティパスで利用できるプラザプレミアムラウンジを利用しました(私の利用当時はANAの指定ラウンジでした)。
ラウンジの詳細についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
B787-8のANAビジネスクラスに搭乗
今回の機材はB787-8です。
検査通過後の待合室を撮りましたが、すでに搭乗案内が始まって時間が経っているようで、ガラガラです。
ビジネスクラス利用なので、左側のゲートから入ります。
B787-8 ANAビジネスクラスの座席へ
座席「BUSINESS CRADLE」
座席についてはこちらの記事で詳細に解説しています。
実際の様子はこちらです。
枕とブランケット(薄手の掛け布団)が予め席に置かれていました。
座ると、足元は広々です。
前の座席背面にシートモニターがありますが、隣の人のモニターは見えにくいよう加工されています。
中央の肘掛けに
- USBポート
- ユニバーサル電源
- イヤホンジャック
- リモコン
などの電子機器系統の設備があるほか、
- メガネなどの小物入れ
- ペットボトルホルダー
がありました。
また、同じく中央の肘掛けに座席リクライニング用のボタンがあります。
上側のボタンでリクライニング、下側のボタンで座席が起き上がります。
基本的にはボタンを押し続けている間座席が倒れたり起き上がったりしますが、連続でポチポチっと押すと、手を離しても座席が動き続けます。着陸前に座席を一気に起こしたいときには便利ですね。
ちなみに、緑色のランプは座席が完全に起き上がっているときに点灯します。少しでも座席を倒しているとこのランプは消えるので、離着陸時に座席が完全に起き上がっているかどうかを客室乗務員が確認するときに利用しているようです。
また、反対側の肘掛けにはテーブルが収納されています。
ウェルカムドリンク
座って程なくすると、ウェルカムドリンクが用意されました。
アルコールが飲めないので、グァバジュースを選びました。実はこれが初のグァバジュース。少しとろみのある甘い味で、美味しかったです。
担当の客室乗務員からの挨拶と食事についての案内
ウェルカムドリンクを飲んでいると、自分の座っているエリアを担当する客室乗務員から丁寧な挨拶がありました。
ANAのビジネスクラスでは、「お客様」とは呼ばれず「○○様」と名前で呼ばれます。
挨拶の内容はこんな感じでした。
続けて、食事についての案内があります。
出発~離陸
飛行機は予定よりも30分ほど早く出発しました。乗客は少なく、機内はガラガラでした。
プッシュバックの様子。
さて、離陸です。
プッシュバックから離陸、シートベルト着用サイン消灯までトータルで20分程度でした。
NH886便の食事・飲み物
往路便での食事・飲み物のサービスについてはこちらをご覧ください。
上空に上がってベルト着用サインが消えると、まずはビジネスクラス専用のメニューが配られます。
配布後しばらくすると、洋食のメインディッシュを肉料理・魚料理のどちらにするか聞かれました。往路では肉を注文したので、復路は魚を注文しました。
メニューブックの内容を見てみましょう。
食事メニュー
ANAのホームページから食事メニューを引用しました。
アミューズ
- 海老のマリネ マンゴーサルサ添え
- チーズ風味のグリッシーニ
- リーキを巻いたチキンテリーヌ
和食(味噌汁以外はハラール認証済)
- 前菜
・スモークサーモン黄身酢
・牛肉アスパラガス巻き
・ほうれん草玉子焼きの蟹餡かけ
・板きゅういくらのせ - 酢の物
海老 以下とアボカドの味噌ポン酢マリネ - 小鉢
浅蜊生姜煮のうどん - 主菜
チリアンシーバスの揚げ出し 野菜餡かけ - 御飯
御飯、味噌汁、香の物
洋食(ハラール認証済)
- アペタイザー
・鴨のスモーク
・スモークサーモンの薔薇仕立てとレッドチェダーチーズ - メインディッシュ(一品を選択)
・ハチミツでローストしたチキンとマッシュルームソース ポテトのニョッキ
・バターフィッシュのソテーとディルクリームソース トマトのペンネ添え - ブレッド
3種のブレッド バターとジャムとともに
(御飯、味噌汁、香の物も用意可能)
デザート(ハラール認証済) どれか選択
- マンゴープリン or プロフィットロール(エクレア)
- チーズ
- フルーツ
お好きなときに(1回目の食事終了後、希望があれば注文)
※(ハ)=ハラール認証済
- (ハ)チキンリオナのクロワッサンサンドウィッチ
- ANA オリジナルカレー
- 茅乃舎 野菜だしスープ
- 一風堂ラーメン コク極まる味噌「大地」
- (ハ)チーズプレート(ダニッシュ・ブルー、チェダーチーズ)
- (ハ)フルーツ
- ミックスナッツ
- ミックスあられ
- (ハ)あられ(ベジタリアン)
飲み物のメニュー
(画像はANAホームページから引用)
- シャンパン
・シャンパーニュ・カナール・デュシェーヌ・キュヴェ・レオニー・ブリュット - 白ワイン
・(仏)マコン・リュニー・レ・ジュニエーヴル 2014
・(豪)モンテヴェッキオ・ビアンコ・グッドウィン・MW・セレクション 2016 - 赤ワイン
・(仏)シャトー・ブレーニャン 2012
・(豪)モンテヴェッキオ・ロッソ・ねっど・グッドウィン・MW・セレクション 2016 - 日本酒
・ALPHA 風の森 TYPE3「世界への架け橋」油長酒造 奈良
・宮寒梅 純米吟醸 寒梅酒造 宮城 - 焼酎
・川越(芋焼酎) 川越酒造場 宮崎
・華むぎ 杜谷(麦焼酎) ぶんご銘醸 大分 - 梅酒
・南高梅のこだわり梅酒 大分
以上がビジネスクラスのこだわりメニューのようです。
以下のメニューは小さめの文字でずらっと書き並べてありました。
- 食前酒・カクテル
・ドライシェリー
・カンパリ(ソーダ/オレンジ)
・キール
・キールロワイヤル
・マティーニ
・ジントニック
・ブラディマリー
・スクリュードライバー - ウイスキー&スピリッツ
・シーバスリーガル 12年
・ジャックダニエルブラック
・サントリーウイスキー響
・ボンベイ・サファイア
・アブソルート・ウオッカ - ビール
- 食後酒
・カミュ VSOP
・ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム
・コアントロー - ノンアルコールドリンク(★はANAオリジナルドリンク)
・★緑茶“八女茶”
・★コーヒー ”Brew of Nature ~大地のしずく~”
・★紅茶
・★ブレンドハーブティー(ローズ・ジャスミン・ペパーミント)
・ハーブティー(カモミール)
・ほうじ茶
・カフェインレスコーヒー・★香るかぼす(はちみつ入り)
・オレンジジュース
・アップルジュース
・トマトジュース
・グレープフルーツジュース
・コカ・コーラ
・コカ・コーラ ゼロ
・セブンアップ または スプライト
・ジンジャーエール
・ミネラルウォーター
・スパークリングウォーター
・牛乳
・冷緑茶
食事サービスの様子
まずはおしぼり・テーブルクロスで食事の準備+飲み物
まずはおしぼりを配られます。
ビジネスクラスではなにかとおしぼりが配られますよね(笑)
続いてテーブルがセッティングされ、テーブルクロスが敷かれます。
これはエコノミー・プレミアムエコノミーにはないサービスです。
テーブルクロスが敷かれると、食事の前にまずは飲み物の注文を聞かれます。
上空で悪酔いをした経験があるので、アップルジュースを頼みました。
ビジネスクラスでは、飲み物はギャレーから直接ガラスのコップに入れて持ってきます(ワゴンをガラガラと引いてくるスタイルではありませんでした)。
飲み物を持ってきてから5分後ぐらいから食事の提供が始まりました。
アミューズ
まずはアミューズです。
- 海老のマリネ マンゴーサルサ添え
- チーズ風味のグリッシーニ
- リーキを巻いたチキンテリーヌ
盛り付けもきれいで、食欲をそそります。サッパリとした味で美味しかったです。
アペタイザー・ブレッド
アミューズを食べ終わって5分経たないうちにプレート交換です。続いてはアペタイザー。
- 鴨のスモーク
- スモークサーモンの薔薇仕立てとレッドチェダーチーズ
こちらもきれいな盛り付けです。もちろん、美味しかったです。
程なくしてブレッドも持ってきてくれました。
- 3種のブレッド バターとジャムとともに
こちらはオリーブオイル・バター・塩・こしょうです。
ブレッドは3種とありますが、お皿に乗りきらなかったので、ひとまず2つ。お皿が空くと、すぐに3つ目も持ってきてくれました。
パンは温めた状態で持ってきてくれます。美味しかったです(美味しかったですとしか言っていませんが、本当なので仕方ありません(笑))。
メインディッシュ
- バターフィッシュのソテーとディルクリームソース トマトソースのペンネ添え
メインディッシュはなかなかのボリュームでした。
魚はふわふわと柔らかかったですが、個人的にはちょっと塩が強めだったかな…。
デザート
デザートを二つ持ってきて、希望を聞かれました。
- マンゴープリン or プロフィットロール(エクレア)
のどちらかをお選びくださいとのことでしたが、迷っていると、「では二つともお皿にお乗せしますね(笑)」とサービスしてくれました。ありがとうございます(笑)
往路はピエール・エルメ・パリとANAのコラボレーションメニューでしたが、復路はメニュー表にそのような説明はなかったので、通常のANAのデザートなのだと思います。
その後はコーヒーを出してくれました。
「甘いものはお好きですか?」と聞かれて、「好きです」と答えると、チョコレートを2つのせてくれました(笑)。本来は1つ選ぶ形式なのかもしれません。
食後のサービス
食後はペットボトルの水をくれました。コーヒーが出されて5分後ぐらいのことです。
コーヒーを飲み終わると、おしぼりが配られました。
食事が一通り終わったあと
食事が終わったので、しばらくのんびり過ごします。
落ち着いて機内の様子を見ると、ガラガラでした。
座席を倒します
休むために座席をリクライニングさせました。
本当はもう少しだけ倒れますが、「背中はほぼ水平なのに足だけ下に下がる」状態だとかえってしんどいので、フルリクライニングせずに直前で止めています。
スタッガードのフルフラットシートには到底かないませんが、これでも実際に座ってみると、かなり倒れています。「座る」というよりは「寝る」という感じ。目線はこんな感じです。
バーコーナーのアメニティ
サービスが一通り終わったあと、トイレに行くときにバーコーナーを見てみると、アメニティが配置されていました。そういえば、アメニティは席まで配りに来ませんでしたね…。昼間~夜の路線なので、配ってもそれほどニーズがないのかもしれません。
アメニティ(や飲み物・おつまみ)がきれいに配置されています。配置されていたのは
- 歯ブラシ
- マウスウォッシュ
- アイマスク
- 機内用保湿マスク
- フェイスシート
- 耳栓
- ANAオリジナルアロマ
- ペットボトルの水
- おつまみスナック
- ワイン2本
です。
ANAビジネスクラスの一風堂ラーメン
食事のラストオーダーを知らせてくれました
到着1時間半ほど前に、
「まもなくお食事のサービスが終わりますが、なにか軽食はいかがですか?」
と知らせに来てくれました。往路は特にそのような確認はなく、到着1時間半前にメニュー表がさげられました。
よく考えれば到着は22:00頃。それほどお腹は空いていないものの、夜ご飯にはちょうど良い時間だと思い、
【一風堂ラーメン コク極まる味噌「大地」】
とお茶を注文しました。注文後、メニュー表はさげられました。
一風堂の味噌ラーメン
さて、届けられたのがこちらです。
真っ暗だったのでブレブレですが、面は平麺の味噌ラーメンでした、好みに合わせて、右横に置いてあるバターとコチュジャンを入れて食べてくださいとのことでした。バターは組み合わせとしてきいたことがありますが、コチュジャンは初めて。美味しそうだったので迷わず入れました(笑)
思っていたよりもインスタント感がなく、なかなか本格的なお味。野菜も入っており、美味しかったです。シンガポール線にはとんこつラーメンがあるとのことで、ちょっと気になるところですね(笑)
羽田空港に到着
41分もの早着でした
定刻22:15着でしたが、羽田空港に到着したのは21:39で、なんと41分もの早着でした。
せっかくのビジネスクラスだったので、もっとゆっくり飛んでくれても良かったんですけどね(笑)
本当に快適な旅でした。移動まで快適で楽しいというのは、かなりの魅力ですね。たまの贅沢としてまた搭乗してみたいですね、ANAのビジネスクラス。
入国後はシャワーを使いました
TIATシャワールームでサッパリしました
到着後はTIATシャワールームを利用しました。本来は利用料金がかかりますが、ANAビジネスクラスで帰国すると、無料で利用できます。(その他、ANA・JALの上級会員がANA・JAL便で帰国した場合も無料で利用できます。)
詳しくはこちらの記事で解説しています。
実際の利用の様子
先ほどの記事にも詳しく利用の様子を説明していますが、ここでも簡単にその様子を紹介します。
受付~入室
まず、受付で搭乗券を提示。ANAのビジネスクラスで帰国したことを示すと、無料で利用できます。
受付では順番待ちのカードと、シャワールーム横のカフェで使える無料ドリンク券をくれました。ただ、このカフェ、5月で閉店になったそうです。羽田空港のホームページには「無料ドリンク券付き」の記載が残っていますが、現時点での扱いは不明です…。
5分ほどで呼び出され、シャワールームの鍵と台帳をもらいます。
利用時間は30分。延長は15分ごとに520円です。
内部の様子
内部はこんな感じです。手前に洗面台のある部屋、奥にシャワールームがあります。
まず、洗面台ルーム。
タオルも用意されていました。
これ以外にはこれといってアメニティはありません。綿棒・紙コップぐらいです。
奥のシャワールームがこちら。
シャンプー・ボディーソープは資生堂のuminelaシリーズ。使い心地は上々です。
シャワーの感想「お湯の勢いが強烈」
使用感ですが、快適です。ただ、お湯の勢いが強烈でした。ツッコミ待ちかと思うほど(笑)貧弱なシャワーよりはよっぽどいいんですけどね(笑)
このあとは当時となりにあったカフェPistaで無料ドリンクを飲みました。現在は閉店されているので、写真等は割愛します。
フライト日程など修行日程の詳細はこちら。
今回のフライト情報はこちら。
- 区間:成田(17:20)→クアラルンプール(23:35)
- クラス:ビジネスクラス(P)
- 獲得プレミアムポイント:3,904PP
今回のANAマイル修行フライト計画
このフライトはANAマイル修行のクアラルンプール編として利用しました。
フライト日程など修行日程の詳細はこちら。
今回のフライト情報はこちら。
ANA815便(成田→クアラルンプール)
- 区間:クアラルンプール(14:15)→羽田(22:15)
- クラス:ビジネスクラス(P)
- 獲得プレミアムポイント:3,904PP
ANAビジネスクラス関連記事
往路の座席や往路の夕食・サービスについてはこちらの記事で解説しています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。