2017年の6月にマレーシア航空のビジネスクラスを利用して、日本からオークランドへ旅行に行ってきました。
旅行の目的は、「JGC修行」です。JALの上級会員が入会できるJALグローバルクラブ(JGC)に入るため、JAL便や提携の航空会社便をたくさん利用することですね。JGCに入会することで、JALを利用した飛行機旅行が格段に快適になるのです。
JGCの魅力と入会条件についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
今回は、その時に利用したマレーシア航空ビジネスクラスの座席設備について、主に一人用座席を中心に詳しく紹介します。
目次
利用したフライトと機材
フライト日程表
オークランド旅行で利用したマレーシア航空のビジネスクラスは計4本です。
※表が途中で切れている場合は、横にスクロールしてご覧ください。
発 | 空港 | 着 | 空港 | 便名 | クラス | 運賃 | FOP | P単価 | ||
往 | 11:30 | 高松 | → | 12:45 | 羽田 | JL478 | 普通 | 13,790 | 532 | 25.92 |
21:40 | 成田 | → | 4:00 | クアラルンプール | MH71 | ビジネスZ | 133,310 | 4,173 | 6.09 | |
8:55 | クアラルンプール | → | 22:50 | オークランド | MH133 | ビジネスZ | 6,776 | |||
復 | 13:05 | オークランド | → | 20:30 | クアラルンプール | MH130 | ビジネスZ | 6,776 | ||
23:30 | クアラルンプール | → | 7:40 | 成田 | MH88 | ビジネスZ | 4,173 | |||
TOTAL | 147,100 | 22,430 | 6.56 |
機材はすべてA330-300
搭乗した機材はすべてA330-300というワイドボディ機材(通路が2本ある機材)です。
ビジネスクラスの座席表
私が利用したA330-300ビジネスクラス(フルフラットシート型)の座席表はこのようになっていました(seatguruより引用)。
座席の配列は独特
座席の配列は独特で、
- 1・4・6列は1-2-1
- 2・5・7列は1-2-2
の配列になっています。一人掛けの座席と二人掛けの座席があるわけですね。
一人掛け席の共通設備
座席のコントローラー
まず、私が今回の利用で一番気に入った座席の画像です。
全座席ともフルフラットベッドにすることができるリクライニングシートで、座席にリクライン具が調整できるボタンが設置されています。
画像左に大きめの黒いパネルが、右に横長い黒いパネルがあります。座席の調整具合によっては、左側のパネルに手が届きにくいことがあるので、計2カ所にコントローラーが設置されています。
コントローラーのボタンはこのようなラインナップです。なんと、マッサージ機能までついています(が、地味に腰の辺りが膨らんだりしぼんだりするだけでした(笑))。
収納スペース
一人掛け席には収納スペースが豊富に設けられています。まず、座席横にあるテーブルには、このような開閉式の収納ボックスがあります。扉の裏はミラーになっています。
その他、スマホなどを入れておけるネットタイプの物入れ(上の画像中央部)もありました。
また、この開閉式の収納ボックスの上も、簡単な物置になっています。
こちらの画像でお分かりいただけるでしょうか。ちょっとした窪みがあり、そこにものを置いておくことができるようになっています。
モニターとコントローラー・イヤホンジャック
全席とも、タッチパネル式のモニターが用意されています。
基本的には前の座席の背面に埋め込まれています。
ただ、最前列の場合は前に座席がありませんから、壁にくっつけられています。
モニターはタッチパネル式ですが、リモコンでも操作可能です。リモコンは少し手の届きにくい位置にありました。
この緑の矢印の裏あたりにあります。
体をぐいっとねじらないといけないんですね…。まあ、機内では良い運動かもしれません(笑)
機内エンターテイメントのプログラムですが、邦画は数本収録されていたものの、数は少ないですから、あまり期待しない方が良いと思います。暇つぶしの道具は自分自身で準備した方が良さそうです。
なお、リモコンの下にはイヤホンジャックがありますが、2つ穴式なので、通常の1つ穴式イヤホンでは片耳からしか音が聞こえません。なお、機内ではゴツそうなヘッドホンが配られますが、ノイズキャンセリング機能はついていません。
電源・USBポート
ユニバーサルタイプの電源コンセントと、USBポートも各席に備えられています。一人掛けの場合は、下の画像の緑枠内に電源コンセント、緑の矢印のウラにUSBポートがあります。
緑の矢印のウラは…
リモコンの下にあるのがUSBポートです。パワーは今ひとつで、充電に随分と時間がかかりました。
なお、ついでながらリモコンの上にはパーソナルライトが付いています。なお、パーソナルライトは天井部にもあります。
テーブル
テーブルは座席横に収納されています。
引き出すのにはちょっとしたコツが必要ですが、CAもその点よくよく弁えていらっしゃるようで(笑)、積極的に出し入れしてくれました(笑)
アメニティ
これは設備とは言えないかもしれませんが、全座席とも配布されるアメニティは同じです。
シートカバー・ブランケット・枕
まずは、シートカバー(シーツ?)とブランケット・枕です。
シートカバーは座席にフィットする形状でした。シートベルト用の穴まで空いていましたが、自分は使いませんでした。
ブランケットは必要十分な厚さでした。エアチャイナのビジネスクラスで悩まされた静電気も気になりませんでした。
スリッパはペラペラのタイプ(笑)
スリッパも用意されましたが、底の薄いペラペラのタイプでした(笑)
機内では使わず、旅先の宿で使いました。
アメニティポーチ
アメニティポーチも配られました。ポルシェデザインによるもので、なかなか良い印象です。色はワインレッドとホワイトの2色あるようですが、特に色を選べるようにはなっていませんでした(頼めば希望の色にしてもらえるのかな…)。
中身はどちらも同じです。
- アイマスク
- 靴下
- マウスウォッシュ
- 歯ブラシセット
- ヘアブラシ
- ハンドクリーム
- ボディローション
- リップクリーム
が入っていました。耳栓が入っていないのは意外でした。
結局、搭乗した4便ともでもらえたので(赤2つ・白2つ)、合計4つゲットです。カバンの中でかさばりました(笑)
座席ごとに仕様が異なる設備
一人掛け席(左)
まず、左窓側の一人掛け座席特有の仕様・設備です。
左窓側の一人掛け席には
- 窓に近い席(1、4、6列)
- 通路に近い席(2、5、7列)
の2タイプありますが、私が利用したのは窓に近い席のみなので、そちらを中心に紹介します。ちなみに利用したのは下図の赤丸をつけた席です。
窓に近い席はこのような座席です。
通路側にテーブル、窓側にシートという配置です。(これが通路に近い席だと逆の配置になります。)
プライベート感を重視するのであれば、通路に近い席よりも窓に近い席のほうがベターです。外もよく見えますしね(^^)
フルフラットにすると、足が前の座席のテーブルの下に入るようなイメージになります。
狭そうに見えますが、特に問題に感じるほどではありませんでした。
一人掛け席(右)
右側の一人掛け席は、左側よりも広々しています。こちらは私が利用した6Kの座席。
左にも右にも収納スペース・テーブルがあり、玉座のような豪華さです。前の座席が近そうに見えますが、窮屈感は全くありません。
こちらもフルフラットにすると、足が前の座席(二人掛け席)のテーブル下に入るイメージになりますが、左側の窓側席に比べて足の入るスペースは狭い印象です。窮屈すぎてしんどいといったことは全くありませんでしたが、人によっては狭さが気になるかもしれません。
右側の一人掛け席の中でも特別豪華なのが1列目の1K席。2回利用しました。
こちらは前に座席がないので、後方席に比べて更に広々としています。空間の独り占め感がたまりません。
ただ、左窓側の一人掛け席に比べると窓が遠いので、外を見るときには少しだけ身を乗り出すようにしなければならないのがデメリットです。
フルフラットベッドにしたときに足が入るスペースはこのようになっています。
先ほどの後方の一人掛け席に比べるとかなり余裕があります。この機材に計4回搭乗しましたが、個人的にはこの1K席が一番のお気に入りとなりました。
さて、この右窓側一人掛け席(玉座と呼びますね(笑))は、左窓側の一人掛け席に比べて収納スペースがたくさんあります。なにせ、両脇に充分なスペースがありますからね。
まず、玉座の左側のスペースは、左窓側の一人掛け席とほぼ同じ設備です。
こちらが玉座。
こちらが左窓側席。
収納ボックスやテーブルなど、全く同じでした。
この右側の台は、フライト中にちょっとした物置台にできるほか、下部が収納スペースになっています。
カバンの他、邪魔になった枕やブランケットを入れておくこともできます。
この収納スペースは随分ありがたかったですね。この収納スペースがあるだけで、個人的には左窓側の席よりも右窓側の玉座のほうが好みでした。
二人掛け席
二人掛け席は写真が撮れていないので、マレーシア航空の公式ホームページより写真を引用します。
中央にあるのは一人掛け席ですが、その後ろに二人掛け席が見えています。
やはり一人掛けに比べると個々人のスペースは狭くなりますが、二人で旅行に行くときには二人掛けのほうが良いかもしれないですね。
まとめ
今回は一人掛け席を中心に、マレーシア航空ビジネスクラスのフルフラット座席について紹介しました。
私は
- 左側の窓寄り席:1回
- 右側の玉座(6K):1回
- 右側の玉座最前列(1K):2回
と利用しましたが、やはり利用できる空間が抜群に広い1Kが最もお気に入りとなりました。もし次回利用する機会が与えられたとしても、1Kを狙って座席指定すると思います。
ただ、1Kが最も気に入ったというだけの話で、その他の席も十分満足できるものでした。JGC修行をされる方は一人で搭乗するケースが多いでしょうから、予約段階でしっかりと一人掛け席を狙ってくださいね(^^)
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私の2017年JGC修行フライト計画についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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